あれから
祖父のお葬式があったのは高3の冬。あれからもう2年が経つ。来月の今日には私は20歳になる。
あっという間だったように思う。
時間は飛ぶように過ぎ去ったけれど、あれから、色々なことが変わった。
家庭内の変化といえば、
猫を飼うようになったり、家を増築して祖母と暮らすことになったり。
母は祖父が残していった仕事の処理と祖母の介護(介護というほど弱っているわけではないけれど)を毎日することとなった。
姉は大学院にすすむ予定で、卒論が今は大変そうだけど、彼ともうまくいっているみたいで、幸せそうだ。
父も元気だ。
私は、現在、大学2年生だ。
あれから2年、落ち込むこともあれば、楽しいこともあった。
とりあえず最近の嬉しかったことをふたつ。
ひとつは、私は1年の終わりに映画をつくるサークルに入ったのだけど、自分が脚本を書いた映画を文化祭で上映してもらえて、それを「おもしろかった」と言ってもらえたこと。
もうひとつは、先日、興味のあったインターンに採用されたこと。12月中頃から出勤する予定。不安な気持ちもあるけど楽しみ。
ああ。
こういうこと、祖父に伝えられたらよかったな。
すごく、ものすごく、会いたい。
会ってたくさん話したい。
愛というものを私は祖父から教わった。
姉のように頭の出来もよくなくて、美人でもなく、これといった特技もない不器用な私を、祖父は無条件に愛してくれた。
明日は祖父の三回忌。
ちゃんと叔母や母の手伝いをするつもりではいるけれど、なんだか、つらいな、とても。